2009-01-01から1年間の記事一覧
横浜市に隣接する市内の公園でアメリカヒドリがやって来ているとの情報を得て、ちょっと見に行ってきました。 もう数週間は、この公園にいるようなので、今冬は定着するのかもしれません。 珍しいカモの仲間で、本来は北米にいる種類です。僕も初見で、いわ…
東京農業大学で開催された第14回樹木医学会に参加してきました。 一応、ケヤキ治療事例の発表もしたので、相当気力を使い果たしました。 もっとアカデミックなところまで、踏みこみたいけど、そうなると本業とは離れていくことが、ジレンマですね。 まだま…
このところマニアックな話題になっています。 先日は、都内で倒れたというエンジュの腐朽材をもらいました。 都会の街路樹ではよく見かける深刻な病害、べっこうたけ病に罹病しているとのこと。 早速、顕微鏡で見てみました。 見られたのは、厚壁胞子と菌糸…
先日は、全国森林病虫獣害防除協会が発行した「樹木病害デジタル図鑑」というものを入手しました。 造園業界の雑誌で取り上げられていて、書評もなかなか良いようでしたから、興味を持ったのですが、掲載種が300種ちょっとと、かなり物足りない感じです。…
この庭園は、中部電力が50周年事業として、名古屋港に面した埋立地に整備した洋風庭園です。 決して広くはありませんが、22ものテーマをもった景観づくりがなされ、見どころの多い庭です。 洋風の庭づくりのヒントはそれこそ無数に見つかりそうです。 日本…
今日は、生物顕微鏡で観察したイヌマキのペスタロチア菌の分生子の画像をアップします。 結構、悪そうな感じですよね。 赤褐色〜灰褐色になった罹病葉上に小さな斑点ができ、次第に葉枯れが起こってくる病気です。 そのうち、病虫害のページも充実させいくと…
このところ、庭園のアップが続きますが、また庭園が続きます。 今回の庭園は岡山県高梁市にある頼久寺庭園。 作庭者は、江戸初期に活躍した小堀遠州によるものです。 「鶴亀の庭」と呼ばれる庭園は、愛宕山を借景とし、鶴亀二島の蓬莱石組、鶴島の三尊石組を…
この庭園は、以前はルイス・C.ティファニー庭園美術館と併設する形で整備された、英国式庭園でした。場所は松江市の西方、宍道湖を望んだ、素晴らしいロケーションにあります。 現在は、美術館は閉鎖され、庭園のみが松江市が管理する形で残されています。 …
今回は、少し渋い日本庭園です。 島根県米子市にある、この庭園は当主である深田氏により所有される、個人のお庭です。 訪問には電話での予約が必要になります。 最大の見どころは、国内に現存する庭園でも最古の部類に属する、鎌倉時代末期の鶴亀庭というこ…
山陰旅行では、アメリカの日本庭園雑誌のランキングで6年連続日本一との称号を得た「足立美術館」も訪問しました。 徹底的に管理された日本庭園は、一分の隙もなく磨きこまれたかのような印象。「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ…
9月の連休は中国地方の庭園を巡る旅を強行しました。 手始めに訪れたのはここ、宝塚ガーデンフィールズ。 ここのところ気になっていた、ガーデンプランナーであるポール・スミザー氏の設計による英国風庭園です。 約9000m2という、狭い敷地ですが、い…
8月お盆は渋滞にも負けず、花卉を主として生産・販売を行っている会社ミヨシのモデルガーデンを訪れた。場所は山梨県小淵沢町。 宿根草を中心に、500種を超える草花を植えた英国庭園風庭園が見どころ。決して広くはない敷地だが、草花の組合せや使い方は勉…
先日、通りすがりの街路にて、ちょっと面白い切株を見つけました。 トウネズミモチのものです。
今年初めての山登りとして、苗場山に行ってきた。 体力増進を主目的とし、来るべき次の山行に備えるためである。また高山植物を楽しむにはちょうど良い季節であり、気持ち的にはあまり前向きとは言えなかったが、山域の良さもあって、まずまず楽しめた。 花…
更新も滞りがちですが、紹介したいところは山ほどあります。 今回は、GWに行ってきた茨城県にある常陸海浜公園。 丁度見ごろを迎えるネモフィラの丘は、3.5ヘクタールもの規模で造成された花の丘です。 単一の花だけでも圧倒的なボリュームになると、やは…
「世界が息を呑んだ美しさ。」 そんなキャッチにも誘われて、あしかがフラワーパークを訪ねた。 予想どおり、ものすごい人出で、園内は大賑わいの様相。そして、それにも増して各所に植えられている藤の大木が見事。 藤の見せ方、演出も面白い。また、老木や…
樹木探検の旅は果てがありません。 今回は長野県辰野町にある天然記念物の栗の木。案内板によると江戸時代から知られていた、奇木だったようです。 辺りは閑散としていて、人気もありませんでしたが、そこが一層、異次元空間といった印象を強めます。 ここを…
神代植物公園にて、クヌギの木にフジが巻きついていた。 こんな強烈な巻付き方では、クヌギもかなりキツそう。
先週の日曜日(12日)は、桜の名所として有名な高遠城址公園に行ってみた。 全国には、それこそ無数の桜の名所があるものの、ベスト3を挙げるのであれば、ここ高遠はノミネートされるべき場所であろう。 とにかく人出がすごいだろうと踏んで、早朝から行動…
360万人もの人口を抱える横浜には、未来都市を彷彿とさせるみなとみらい地区をはじめとして「港町」というイメージがある。一方では、開発から取り残される形で雑木林も点在する街でもある。 春めいてきたこの時期、野の花を探して近所の森を散策してみた…
江戸時代初期に造営された彦根の玄宮園を2年ぶりに訪ねた。 彦根城を借景とした、豪壮な眺望が楽しめる池泉回遊式大名庭園。水際の曲線が心地よく、要所に配された石組護岸もスキのない構成で組まれている。 ムムムといった感じである。 園を彩る、モミジや…
面白い樹形の樹木をシリーズ化してみようかと思います。 その第一回は、先日江ノ島で見かけた風衝形のタブノキ。 風衝形とは、同一方向から強い風を受けるところに育っている樹木に見られる樹形です。この木は枝が左側に偏っています。ちなみに右側が海でし…
今まで行ったことのなかった江ノ島を訪れた。目的のひとつは平成15年に再整備されたイギリスの貿易商サムエル・コッキングが作ったという当園である。 見どころは明治時代に作られたという温室の遺構。他には国内でも最大級に育っていると思われるシマナン…
そろそろ梅でも咲いてるかと、自宅から最も近い植物園である大船植物園に行ってみました。 お目当ての梅は今が盛りといった感じ。他にも春の訪れを感じさせる花がちらほらと。 ここは品種見本園的な展示方法が少し残念。 樹木の植栽間隔が狭すぎて本来の良さ…
樹木の病虫害の勉強のため、少しずつではありますが、関連図書の購入を続けている。 最近入手した中ではこの本は比較的分かりやすく秀逸で、眺めていても随分と楽しめる内容。 野菜、草花や果樹関係ではこの分野の本が結構出ているけど、緑化木となるとまだ…
今年の4月で10周年を迎える横浜の動物園。横浜には全部で3つの動物園があるが、ここが一番新しく、内容も充実しているようだ。 開園後も少しずつではあるが施設も拡充しており、この4月には新たなチンパンジー舎も完成する。 造園空間として見た場合、…
去年の暮れ、広島へ行った折に「昭和の小堀遠州」と称される中根金作作庭の庭園があるというので、頼山陽史跡資料館に立ち寄った。 中根氏は、アメリカの雑誌で日本庭園ナンバー1と評価された島根の足立美術館庭園を手掛けた造園家でもあり、かなり気になる…
どうも僕はなんとか百選の類に弱い。 百名山もいろいろ問題が指摘されているけど、目の前に提示されると、行っておきたくなるのは人の性であろう。 この本も書店で見かけて、即衝動買いし、一気に読み終えてしまった。 挙げられている名庭も納得の感じがした…
環八を車で走っていて常に気になっていた公園に世田谷の蘆花恒春園があり、去年の暮れに訪れることができた。 当園は「「みみずのたはこと」などの名作で知られる明治・大正期の文豪、徳富蘆花の旧居と庭、そして墓所を核として整備された公園である。 ロシ…
本年もよろしくお願いいたします。さて去年の正月番組は環境問題の話題が多かったけど、今年は打って変わってほとんど無くなってしまっているのが不自然なほどです。 マスコミがこぞって煽りまくっていた地球規模の環境破壊のシナリオは幻想だったのかと疑い…