2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

樹木探検その6〜べっこうたけ病

このところマニアックな話題になっています。 先日は、都内で倒れたというエンジュの腐朽材をもらいました。 都会の街路樹ではよく見かける深刻な病害、べっこうたけ病に罹病しているとのこと。 早速、顕微鏡で見てみました。 見られたのは、厚壁胞子と菌糸…

読書日記その2〜樹木病害デジタル図鑑

先日は、全国森林病虫獣害防除協会が発行した「樹木病害デジタル図鑑」というものを入手しました。 造園業界の雑誌で取り上げられていて、書評もなかなか良いようでしたから、興味を持ったのですが、掲載種が300種ちょっとと、かなり物足りない感じです。…

庭園めぐりその16〜名古屋港ワイルドフワラーガーデン

この庭園は、中部電力が50周年事業として、名古屋港に面した埋立地に整備した洋風庭園です。 決して広くはありませんが、22ものテーマをもった景観づくりがなされ、見どころの多い庭です。 洋風の庭づくりのヒントはそれこそ無数に見つかりそうです。 日本…

樹木探検その5〜イヌマキのペスタロチア菌

今日は、生物顕微鏡で観察したイヌマキのペスタロチア菌の分生子の画像をアップします。 結構、悪そうな感じですよね。 赤褐色〜灰褐色になった罹病葉上に小さな斑点ができ、次第に葉枯れが起こってくる病気です。 そのうち、病虫害のページも充実させいくと…

庭園めぐりその15〜頼久寺庭園

このところ、庭園のアップが続きますが、また庭園が続きます。 今回の庭園は岡山県高梁市にある頼久寺庭園。 作庭者は、江戸初期に活躍した小堀遠州によるものです。 「鶴亀の庭」と呼ばれる庭園は、愛宕山を借景とし、鶴亀二島の蓬莱石組、鶴島の三尊石組を…

庭園めぐりその14〜松江イングリッシュガーデン

この庭園は、以前はルイス・C.ティファニー庭園美術館と併設する形で整備された、英国式庭園でした。場所は松江市の西方、宍道湖を望んだ、素晴らしいロケーションにあります。 現在は、美術館は閉鎖され、庭園のみが松江市が管理する形で残されています。 …

庭園めぐりその13〜深田氏庭園

今回は、少し渋い日本庭園です。 島根県米子市にある、この庭園は当主である深田氏により所有される、個人のお庭です。 訪問には電話での予約が必要になります。 最大の見どころは、国内に現存する庭園でも最古の部類に属する、鎌倉時代末期の鶴亀庭というこ…

庭園めぐりその12〜足立美術館

山陰旅行では、アメリカの日本庭園雑誌のランキングで6年連続日本一との称号を得た「足立美術館」も訪問しました。 徹底的に管理された日本庭園は、一分の隙もなく磨きこまれたかのような印象。「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ…

庭園めぐりその11〜宝塚ガーデンフィールズ

9月の連休は中国地方の庭園を巡る旅を強行しました。 手始めに訪れたのはここ、宝塚ガーデンフィールズ。 ここのところ気になっていた、ガーデンプランナーであるポール・スミザー氏の設計による英国風庭園です。 約9000m2という、狭い敷地ですが、い…